ピアノがつないだ笑顔の時間。子どもの心がほどけ、家族に音楽があふれた話
ピアノ教室をしていると、
技術よりも先に「心」と向き合う場面に、何度も出会います。
ある日、ひとりの生徒さんが来てくれました。
以前はもう少し集中できていたのに、
その頃のレッスンでは、どこか落ち着かず、気持ちが散っている様子でした。

一曲を最後まで弾くのが難しい。
同じフレーズを何度も繰り返すことができない。
音は出しているけれど、心がピアノの前にいない。
私はまず、「上手に弾かせる」ことを手放しました。
それよりも、この子の心が今どこにあるのかを、静かに感じ取ろうと思ったのです。
心は、音にそのまま映る
ピアノの音には、不思議なくらい正直さがあります。
元気な時は弾むし、疲れていると重くなる。
そして、心が揺れている時は、集中力として表に出てきます。
だから私は、楽譜中心のレッスンをいったんやめました。
代わりに取り入れたのが、
有名なCMの曲
スーパーで流れているBGM
お風呂でよく歌っているあの曲
いわゆる「耳コピ」のレッスンです。
「知っている音」は、心の扉を開く
すると、表情が変わりました。

「あ、この曲知ってる!」
その一言と一緒に、指が自然と鍵盤に向かい始めたのです。
身近な曲だからこそ、
間違えても怖くない。
楽譜がなくても、音を探すのが楽しい。
気がつくと、その子は
何度も、何度もピアノを弾いていました。
集中できなかったはずなのに、
「もう一回!」と、自分からピアノに向かう姿。
私はその姿を見て、
音楽は、心を整える居場所になる
と、改めて感じました。
そして、後日談
しばらくして、お母さんからこんなお話を聞かせていただきました。
家でその子が、
妹や弟にピアノを教えているというのです。
「この曲ね、こうやって弾くんだよ」
そんな声が家の中に増えて、
兄弟で笑いながらピアノを囲む時間が生まれたそうです。
以前よりも、家の中が明るくなった。
音楽が流れる時間が増えた。
笑顔が増えた。
そのお話を聞いたとき、
胸の奥がじんわり温かくなりました。
音楽は、家庭の空気を変える
ピアノは、ただの習い事ではありません。
・楽しいと思える時間
・安心できる居場所
・自分を表現できる手段
それらが重なったとき、
子どもの心は少しずつ和らぎ、
その優しい変化は、家庭全体へと広がっていきます。
「ちゃんと弾けるようになること」よりも、
「楽しい」「また弾きたい」
その気持ちを大切にするレッスン。
音楽で、心が温まる。
そんな明るい家庭が、私は大好きです。
もし今、
・集中力が続かない
・ピアノを嫌がる
・心の変化が気になっている
そんなお悩みがあれば、
一度、「楽しい」を軸にしたピアノレッスンを体験してみませんか?
お子さんの心に寄り添いながら、
音楽を通して笑顔が増える時間を、
一緒に育てていけたら嬉しいです。
