朝起きたらLINEが入っていました。
そこには受講生さんの作文の紹介が掲載されていました。
ピアノの先生になりたい
私の将来の夢は、ピアノの先生になることです。
私はいつもピアノの練習をしています。
土曜日にオンラインレッスンで先生に教えてもらっています。
先生に時々アドバイスをもらいます。
「ここは、もうちょっとゆっくり弾くよ!」と、アドバイスをもらいました。
それを意識しながら弾いたら前よりもうまく弾けました。そのとき私は、しっかりとコツやアドバイスを意識したらもっと上手になるんだなと思いました。
私も、もし先生になったら、色々な人に弾き方をしっかりと教えたいです。
このように、色々な人にピアノを教えて、みんなが楽しくピアノを弾けるようにしてあげたいです。
そして私の先生みたいに、ピアノを上手に弾けるようになりたいです。
受講生さんの作文を読んで、思わず目頭が熱くなりました。「ピアノの先生になりたい」という言葉には、音楽への純粋な愛情と憧れが詰まっていて、教師冥利に尽きる瞬間でした。
月に2回という限られた時間の中で、画面越しであっても、受講生さんの心にピアノの素晴らしさが響いていたことを知り、この上ない喜びを感じています。距離も時差も、音楽を愛する気持ちの前では小さな障壁に過ぎませんでした。
オンラインレッスンを始めた当初は、対面のように細かな指の動きや姿勢の指導ができるか不安もありました。しかし、画面越しだからこそ、より言葉を大切にし、音楽の本質や感性を伝えることに注力できたように思います。
受講生さんの「先生になりたい」という言葉は、単にピアノの技術だけでなく、音楽を通じて人の心に寄り添い、喜びを分かち合える素晴らしさを感じ取ってくれた証なのでしょう。この言葉は、私自身がピアノ教師を志した原点を思い出させてくれました。
これからも、画面の向こうで懸命に練習を重ねる受講生さんたち一人一人の夢を育んでいけることを、心から嬉しく思います。距離を超えて響き合う「ピアノの心」を、これからも大切に伝えていきたいと思います。
受講生さんの夢は、私にとっても新たな学びと気づきを与えてくれる贈り物です。共に音楽を愛し、成長できることに感謝しながら、これからもオンラインレッスンを通じて、心温まる音楽の時間を紡いでいきたいと思います。