こんにちは。
2歳からのオンラインピアノ講師の滝沢ゆみです。
るるオンラインこども音楽教室では「練習のいらないレッスン」「グループでお互いに育ち合うレッスン」でピアノが一生の友だちになるレッスンを提供しています。
今、教室でレッスンしている曲は少し難易度が高めです。
模範演奏が終わると、「できないかも・・・」という子がたくさん!(るるオンラインこども音楽教室はグループレッスンです。みんなで同じ曲を弾きます)
確かに、今まで弾いたことがないような難しい曲が出現したら「無理〜〜」と第一印象で思うでしょう。
でも、私はいつも子どもたちに「自分のできる範囲でいいからやってみよう!」と言っています。
あなたのお子さまがもしピアノを習っていたとしたら難しい曲に出会った時はどんな反応ですか?
多分口には出さないけれど、心の中では「弾けないかも・・・」と思ってるのではないでしょうか?
ここで、お子さまの気持ちの1番の問題は『やる前からできないと決めつけること』なんです。
だから、「できないかも〜」と言ったら「待って待って!まだ何も練習してないし弾いていないのに『できない』はなし!『できない』って言ってると、本当にできなくなるよ。そうじゃなくて、自分のできる範囲でいいからやってみて。弾けるところから弾いてみよう。やってみようと挑戦する事が大切。いつかは、必ず出来るようになるから、やってみよう!」と言います。
子どもは素直なので、この言葉を聴くと抵抗なく弾き始めてくれます。
そして、アドバイス通りに練習するとできない子は1人もいません。
できないことは何一つないのに、挑戦することすら諦めてしまう気持ちの持ち方をしていたら、きっと一曲を弾ききることもできずにいたでしょう。
あなたのお子さまがピアノを習っていてピアノの前で思い悩んでいたら「少しでもいいからやってみよう」とリードしてあげてください。
ここで声かけのポイントは、漠然と「練習してみよう」とか「弾いてみよう」ではなくて、具体的に「はじめの2小節だけ頑張ってみよう」などと小さな達成できそうな目標を提案すること。
練習というと一曲全部やらないといけないというイメージがあると思いますが、やる気もなくだらだらと惰性で弾くより、やる気のある2小節の方がよほど効果的な練習になります。
今小学生のこの子たちは、受験勉強の試練がやがてやってきます。
社会人になった時、色々と無理難題が降りかかってくると思います。
そんな時、「できないかも〜」と尻込むより、「やってみなくちゃわからない!」と前向きに挑戦してやり遂げていく。
そんな力を、グループレッスンで頑張って練習して弾いているお友達を画面越しにみながら育んでいます。
心強いのは、「1人じゃないよ!先生も、お友だちも一緒だよ」と言う仲間がいる事。
仲間がいるからポジティブな心持ちで前進していく力をもらえます。
そこがグループレッスンの良いところ。
そして、小さな目標達成が積もり積もって大きな自己肯定感に繋がります。
子どもたちの挑戦する意欲の無さは、今の学校教育が「できる」「できない」を基準に評価しているから。
本当は、できるようになる過程の努力や意気込みに拍手を送るべきなんだと思います。
そうすれば、どの子も自己肯定感を伸ばし、自分の可能性を広く伸ばしていくことができると思っています。
せめて、私のレッスンを受講している時くらいは子どもの可能性が伸びるよう導いていきたいと思っています。
どの子も、光り輝く素敵な個性を持っているのだから・・・
さて、話を私の教室に戻して、難しい曲に挑戦している子どもたち。
まだまだ仕上がりは先ですが、曲を弾くだけではなく、子どもに「やる気」や「挑戦する力」を養ってもらえるレッスンを常に提供していきたいと心掛けています。
ちなみに、今のみんなの課題曲は、オペラ「アルルの女」より「ファランドール」を弾いてます!